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チャイナドレスは中国語で「旗袍(チーパオ)」といい、現在も世界的に注目されているファッションアイテムの1つです。 その歴史を辿ってみると、清朝の貴族である旗人たちが着装した袍服から派生し、20世紀初頭の上海で現在の形が誕生しました。租界を通じた西洋文化の浸透や、消費文化の拡大を背景に誕生したこの新しい衣装は、やがて当時の「摩登女子(モダンガール)」の流行ファッションとして一世を風靡します。 本展は、世界随一の旗袍コレクションである「謝黎コレクション」から厳選した約170点を一堂に展示し、チャイナドレスの歴史的な変遷を探求する試みです。 またチャイナドレスが流行した1920~40年代の上海と、もっとも身近な関係にあった日本の都市が長崎でした。当時の長崎と上海を結びつけた「上海航路」に関する貴重な資料の数々もあわせて紹介します。
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