吉村作治の早大エジプト発掘40年展

展覧会名
吉村作治の早大エジプト発掘40年展
会期
2006年12月22日(金)~2007年2月14日(水)
場所
3F企画展示室
概説
1966年から開始された調査は、ルクソール西岸の「マルカタ南・魚の丘遺跡」「クルナ村貴族墓」「王家の谷・西谷遺跡」、カイロ南郊の「アブ・シール南遺跡」「ダハシュール北遺跡」、ギザのピラミッド地区において数多くの成果を生み出してきました。本展覧会ではこれらの遺跡で早稲田隊が40年にわたり発掘してきた数多くの遺跡の中から、特に価値あるものを展示します。
  エジプトにおける学術的発掘調査は、19世紀初頭以来、フランス・イギリス等のヨーロッパの国々により開始されましたが、多くの出土品がエジプトからヨーロッパへ運び出されました。外国の調査隊はその見返りとして発掘品の分配を求めました。しかし、早稲田大学古代エジプト調査隊は、旧来の伝統的方法と決別し、発掘品を国外に持ち出すことなく、そのすべてをエジプト国内にとどめ、保存・研究を行う方途を確立させました。本展覧会は、早稲田隊による発掘品をエジプト政府の特別の協力により借り受け、日本で初めて公開するものです。早稲田隊の長年にわたる不断の努力と、エジプトから得た信頼によって切り拓かれた扉から、エジプト5000年の歴史が甦ります。

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