長崎の絵師・川原慶賀(1786?〜1860?)は、オランダ商館員の求めに応じて、日本の様々な文物を描きました。とりわけ深い交流をもったのが、ドイツ人の医師で博物学者だったシーボルト(1796〜1866)です。植物学に対する強い関心を持つシーボルトの要求に応え、慶賀は様々な写生図を描いていきました。慶賀や他の絵師による約1,000点の植物図譜はシーボルトの死後ロシアに渡り、現在ロシア科学アカデミー図書館に収められています。
本展では、ロシアに残る川原慶賀の植物図譜125点を紹介するとともに、国内に所蔵されている慶賀の関係資料を展示し、慶賀の目が何を見つめ、それをどのようにうつしとっていったのか辿ります。
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植物学に深い関心を持っていたシーボルトは、慶賀に日本の植物を大量に描かせました。ロシアに現存するそれらの資料は後にシーボルト著『フローラ・ヤポニカ(日本植物誌)』へと結実していくことになります。
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「出島出入絵師」として活動した慶賀は、オランダ商館員や長崎奉行の求めに応じて日本の様々な瞬間を切り取りました。慶賀の眼は異文化をどう捉えていたのでしょうか。
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オランダ人たちの需要にあわせて、様々な風俗を積極的に描写した慶賀。その一方で長崎の町絵師として民衆からの依頼にも応え続けました。
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日本の歴史において植物は様々な形で描かれてきました。
多様な植物画の世界に触れることで、慶賀の特異性を
よりいっそう実感できるはずです。
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◎講演会
テーマ: 植物画にみる慶賀の冒険
日 時: 2017年10月14日(土)14:00〜15:30
講 師: 大場秀章氏
(東京大学名誉教授・同大総合研究博物館特招研究員)
場 所: 1階ホール
定 員: 140名
※聴講無料・事前申込み不要(先着順)
◎長崎学講座スタンダード
テーマ: 長崎の画匠―川原慶賀
日 時: 2017年10月15日(日)14:00〜15:30
講 師: 五味俊晶(当館研究員)
場 所: 1階ホール
定 員: 140名
※聴講無料・事前申込み不要(先着順)
◎講演会
テーマ: 川原慶賀とオランダ商館員
日 時: 2017年10月21日(土)10:30〜12:00
講 師: 野藤妙氏(西南学院大学博物館学芸研究員)
場 所: 1階ホール
定 員: 140名
※聴講無料・事前申込み不要(先着順)
【外部講座】◎アクロス学び塾
テーマ: 長崎の絵師・川原慶賀の画業について
日 時: 2017年10月28日(土)14:00〜15:30
講 師: 五味俊晶(当館研究員)
場 所: アクロス福岡 2Fセミナー室
(福岡県福岡市中央区天神1-1-1)
※要事前申込み
※お問合せ:092-725-9100(文化観光情報ひろば)
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◎ギャラリートーク
当館研究員が、展覧会の見どころをわかりやすくご説明します。
日 時: 2017年10月9日(月祝)、10月22日(日)、
11月3日(金祝)、11月23日(木祝)の14:30〜
場 所: 3階企画展示室
※参加無料ですが本展チケットが必要です。
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◎ワークショップ「ボタニカルアートを描いてみよう」
日 時: 2017年10月28日(土)13:00〜16:00
場 所: 1階講座室
講 師: 細川武子氏
(日本植物画倶楽部会員・ふくおか植物画会会員)
定 員: 15名(対象:一般)
参加費: 2,500円
※電話で要事前申込み
※明水彩絵の具、細密画用筆(丸筆・彩色筆・面相筆)をお持ちの方はご持参ください。
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◎特集展示「慶賀と融思」
慶賀は、同時代の長崎画壇で活躍した石崎融思(1768〜1846)に大きな影響を受けたと考えられます。両者の作品を比較しつつ、その関係性を探ります。
日 時: 2017年10月17日(火)〜11月12日(日)8:30〜19:00
場 所: 2階 特集展示室(歴史文化展示ゾーン内)
観覧料: 常設展観覧料でご覧いただけます。
大人600円、小中高校生300円
(長崎県内の小中学生は無料)
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