シーボルト来日200周年記念 大シーボルト展

19世紀、二度にわたり来日したドイツの医師で博物学者のフィリップ・フランツ・フォン・シーボルト。文政6年(1823)に彼が長崎・出島のオランダ商館付医師として初来日してから本年(令和5年(2023))は200周年を迎えます。
シーボルトは江戸時代の日本に近代西洋医学を伝え、出島の外に設置した鳴滝塾で医学や自然科学を教えました。それまでも長崎へは海外からの最先端の知識を求めて国内各地から多くの遊学者が訪れていましたが、シーボルトから教えを受けようと全国各地からより多くの入門者が長崎の地に集まりました。長崎で修学した門人のある者は故郷に戻り、ある者は別の土地にてその分野の第一線で活躍していきます。門人同士の親交もこの長崎で育まれ、深められたものでした。
また、シーボルト自身、門弟の教育の傍ら、日本の研究にも力を注ぎ、門人たちもその協力者となりました。特に、文政9年(1826)の商館長の江戸参府に随行したシーボルトは立ち寄った各地で彼を訪ねてくる学者や知識人たちと学術的な交流を行い、新たな人脈を構築、彼の日本研究を前進させていくこととなります。
本展覧会は令和5年度に長崎市が中心となって行うシーボルト来日200周年記念事業の一環として開催する特別展です。約6年間の日本滞在中、その大半を過ごしたここ長崎で、そして江戸との往復で訪れた各地で、門人や蘭学者、大名や通詞などシーボルトに関わった人々の資料や江戸往復の際に立ち寄った地域に残る関係資料をとおして、シーボルトの「足跡」をたどります。



【講演会・イベント情報】 【A4チラシ(PDF:2.56MB)】  【ギャラリートーク追加開催!(PDF:490KB)】 

 令和4年度長崎県新収集資料について

展示概要
※会期中、一部資料の展示替えがあります。また展示内容は予告なく変更になる場合がありますので悪しからずご了承ください

プロローグ その名はシーボルト

 

 
 
 
「シーボルト」と聞いて、それぞれが思い浮かべるその姿。初来日の頃と2回目の来日の頃と年代が異なっていても同一人物と認識できるような歴史的な人物は少ないかもしれません。ここでは、肖像画などをとおして代表的なシーボルトの姿を再確認します。

第1章 シーボルトが見たナガサキ~文化・文政頃の長崎~

 

 
 
 
シーボルトは文政6年7月6日(1823年8月11日)、出島のオランダ商館付医師として着任しました。
19世紀初頭から文政年間の資料をひもときながら、若きシーボルトが目にしたであろう長崎の姿を取り上げます。
シーボルトが帰国後に出版した著書「NIPPON」に登場する長崎の秋の大祭「長崎くんち」もご紹介します。

第2章 シーボルトが見たニッポン 江戸参府の旅にて

 

 
 
 

文政9年(1826)、シーボルトは、オランダ商館長スチュルレルが将軍に拝謁する行事「江戸参府」に随行しました。140日余りに及ぶ江戸との往復の旅で訪れた各地で、蘭学者や大名、通詞など、彼が交流した人々、目にした風景などをたどります。

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シーボルトは来日の翌年、長崎の郊外・鳴滝に塾を設置することが許可をされ、医療活動の傍ら、全国各地から集まった門人たちに医学や諸科学を教え、国内でその発展に寄与しました。また、蘭学者との交流もおこなわれました。
門人、蘭学者、役人、家族など、シーボルトをめぐる人々をとおして、彼の足跡を振り返ります。

第4章 シーボルト事件 シーボルトをめぐる「文政11年」

 

 
 
 
帰国を前にして、持ち物から禁制品の数々が見つかった、いわゆる「シーボルト事件」により、国外追放処分を受けたシーボルト。
彼にとって「悲しい最後の一年間」となった同事件を近年確認された新資料なども交えて取り上げます。

第5章 その後のシーボルト

 

 
 
 
日蘭修好通商条約の締結により、シーボルトの国外追放処分は解かれ、安政6年(1859)、オランダ貿易会社顧問として再来日を果たします。2回目となるシーボルトの日本滞在を長崎での動きを中心に取り上げます。

エピローグ シーボルトへのまなざし

 

 
 
 
明治29年(1896)の生誕100年、大正13年(1924)の渡来100年記念式典をはじめとする、これまでのシーボルト顕彰の動きなどを概観します。

関連イベント情報
※イベントは予告なく変更になる場合がありますので悪しからずご了承ください

【講演会】◎シーボルと絆を深めた人びと

 

日 時: 2023年9月30日(土)14:00~15:30

講 師: 石山禎一氏(シーボルト研究家・元東海大学講師)

会 場: 1階ホール

定 員: 140名

※聴講無料・当日受付

 

 

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【講演会】◎シーボルトの日本研究と伊能図をめぐる事件

 

日 時: 2023年11月4日(土)14:00~15:30

講 師: 梶輝行氏(横浜薬科大学薬学部教授・教職課程センター長)

会 場: 1階ホール

定 員: 140名

※聴講無料・当日受付

 

 

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【講演会】◎シーボルトの江戸参府とオオサンショウウオ

 

日 時: 2023年10月29日(日)10:30~12:00

講 師: 松尾公則氏(長崎女子短期大学教授)、
     本馬貞夫氏(長崎県 長崎学アドバイザー)

会 場: 1階ホール

定 員: 140名

※聴講無料・当日受付

 
   

【長崎学講座スタンダード】◎シーボルトの江戸参府随行

 

日 時: 2023年10月29日(日)14:00~15:30

講 師: 矢田純子(当館研究員)

会 場: 1階ホール

定 員: 140名

※聴講無料・当日受付

 

   

【関連イベント】◎トーク&コンサート シーボルトと日本のメロディー2023

 

日 時: 2023年10月21日(土)14:00~15:00

演 奏: 宮坂純子氏(フォルテピアノ)

解 説: 宮坂正英氏(長崎純心大学人文学部客員教授)

会 場: 1階ホール

定 員: 140名

※観覧無料

 

 

 

【関連イベント】◎ギャラリートーク

 

 当館研究員が大シーボルト展の見どころを分かりやすく解説します。


 日 時: 2023年10月21日(土)11:00~12:00

      2023年11月3日(金祝)14:00~15:00

 会 場: 3階企画展示室

 参加費: 無料ですが、「大シーボルト展」の観覧券が必要です

 ※当日受付・事前申込不要

 

 

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【関連イベント】◎シーボルト来日200年記念国際シンポジウム

シーボルト研究の100年(仮題)

 

日 時: 2023年10月15日(日)13:30~17:00

主 催: 国立歴史民俗博物館、長崎市

協 力: 長崎歴史文化博物館

会 場: 1階ホール

定 員: 100名

問合せ: sympo@rekihaku.ac.jp ※要事前申込み

 

 

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その他のイベント情報は[季節のイベント情報]から

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展覧会名 シーボルト来日200周年記念 大シーボルト展
会  場 3階企画展示室
会  期

2023年9月30日(土)~11月12日(日)
※10/2(月)、10/16(月)、11/6(月)休館

開館時間

9:00~18:00(最終入館17:30)

料  金 一般[大学生以上]1,000円(前売800円)
※高校生以下、長崎れきぶん友の会、キャンパスメンバーズは無料
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳、障害福祉サービス受給者証、地域相談支援受給者証、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)医療受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証保持者とその介護者1名は前売・団体料金
主  催 シーボルト来日200周年記念 大シーボルト展実行委員会
(長崎歴史文化博物館、長崎県、長崎市)
協  力 長崎大学附属図書館、KTNテレビ長崎
特別協賛 菓舗 唐草
協  賛 長崎バスグループ
助  成 一般財団法人地域創造
後  援 オランダ王国大使館、長崎県教育委員会、長崎市教育委員会、長崎県立長崎図書館、長崎市立図書館、長崎新聞社、西日本新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞西部本社、共同通信社長崎支局、NBC長崎放送、NIB長崎国際テレビ、NCC長崎文化放送、NHK長崎放送局、長崎ケーブルメディア、エフエム長崎、長崎商工会議所、長崎県タクシー協会、長崎県観光連盟、長崎国際観光コンベンション協会
前売券
取扱窓口
9/29まで
チケットぴあ【 Pコード:994-388 】、ローソンチケット【 Lコード:81744 】、セブンチケット【 セブンコード:102-323 】、CNプレイガイド、S東美プレイガイド、紀伊國屋書店長崎店(夢彩都)、メトロ書店本店(アミュプラザ長崎)
 

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