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その名は鶴亭(かくてい)― 長崎出身の黄檗僧、画家である彼は中国由来の美しく、おめでたい花鳥画「南蘋風(なんぴんふう)花鳥画」をかっこよくアレンジし、京坂に初めてもたらして一大ブームを巻き起こしました。
憧れの地・長崎からやってきた鶴亭は、唐(から)の香りをまとう羨望の的。かっこいい花鳥画=「かっちょいい・が」を生み出す鶴亭に、伊藤若冲も大きな刺激を受け、池大雅も深い交友を持つなど、京坂の画家たちに与えた影響ははかりしれません。
本展は没後230年を経て、鶴亭の画業と生涯に迫る初めての回顧展です。唐絵(中国風の絵画)独特の鮮やかな色彩で描かれた魅力豊かな花鳥画、大胆な筆遣いが冴えわたる水墨花木図の数々を展観します。その多くが初公開! あわせて鶴亭が学んだ黄檗絵画や南蘋風花鳥画、同時代の画家や弟子の作品もご紹介します。若冲、大雅も憧れた鶴亭の花鳥画(かっちょいいが)の世界をどうぞお楽しみください。
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享保7年(1722)生まれ。長崎の聖福寺で黄檗僧となり、道号は海眼、法諱は浄博のち浄光。鶴亭はその画号で、寿米翁などの別号を用いた。南蘋風花鳥画を学んだ後、20代半ばで京都、大坂へ進出。長崎仕込みの新しい絵画で、京坂の画家に大きな刺激を与えた。40代半ばからは萬福寺で仏に仕え、64歳の時、江戸で没した。
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当館と神戸市立博物館が収蔵する鶴亭コレクションを核に、著色花鳥画、水墨花木図の名品を通して、鶴亭の画業をたどります。驚きの初公開作品も多数ご紹介します。
※各会場限定の出品作品もあります。 ※両会場とも前後期で展示替えがあります。
鶴亭の花鳥画は京坂の画家たちに大きな刺激と影響を与えました。本展では同時代に活躍し、鶴亭や南蘋風花鳥画に憧れた池大雅、伊藤若冲、曾我蕭白、与謝蕪村などの名品をあわせてご紹介します。
鶴亭と池大雅は絵画、黄檗、俳諧などを介して、深い交友を持ちました。なかでも、黄檗僧・大鵬正鯤(たいほうしょうこん/1691〜1774)が萬福寺の住持に再度就いたことを祝して描かれた対幅(鶴亭「牡丹小禽図」(長崎歴史文化博物館)、池大雅「雲林清暁図(個人蔵))は鶴亭と大雅を語る上で重要な作品です。制作から約260年を経て、現在は離ればなれに収蔵されている2幅が再会を果たします。
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日 時 2016年2月6日(土)13:30〜15:00
会 場 1階ホール
講 師 石沢俊氏(神戸市立博物館学芸員)
※聴講無料/事前申込み不要
◎長崎学講座スタンダード「鶴亭と長崎」
日 時 2016年2月14日(日)14:00〜15:30
会 場 1階ホール
講 師 白木菜保子(当館研究員)
※聴講無料/事前申込み不要
◎長崎学講座スタンダード「長崎から始まった、花鳥革命」
日 時 2016年3月20日(日)14:00〜15:30
会 場 1階ホール
講 師 五味俊晶(当館研究員)
※聴講無料/事前申込み不要
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【講師プロフィール】
狩野博幸(かの・ひろゆき)
日本近世美術史専攻。京都国立博物館を経て、同志社大学文化情報学部教授。専門は桃山絵画と江戸絵画。若冲研究の第一人者として活躍。主な著書に『目をみはる伊藤若冲の「動植綵絵」』、『伊藤若冲大全』、『異能の画家 伊藤若冲』など。
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聖福寺国重要文化財指定記念講演会 「聖福寺ゆかりの画僧 鶴亭と若冲」
日 時 2016年2月28日(日)10:30〜12:00
会 場 1階ホール
講 師 狩野博幸氏
定 員 140名
受講料 無料
※事前申込み不要・先着順
主 催 万寿山聖福寺大雄宝殿修復協力会
共 催 長崎歴史文化博物館
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ワークショップ「花鳥画をつくってみよう!」
鶴亭の花鳥画を学んで、花鳥画をつくってみよう。
日 時 2016年3月5日(土)14:00〜15:30
会 場 1階講座室
対 象 小学生以上
定 員 20名
参加費 300円
※要事前申込み 電話で先着順受付
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文人調生け花展示
中国の文人趣味を背景に中国趣味の花材を使った生け花を展示します。
期 間 2016年2月6日(土)〜2016年2月14日(日)
会 場 1階エントランス
協 力 一般財団法人小原流長崎支部
※観覧無料
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煎茶のたのしみ
隠元禅師によって長崎に伝えられ、文人趣味として広がった煎茶を体験していただきます。
日 時 2016年2月20日(土)
(1)13:00〜 (2)13:30〜 (3)14:00〜 (4)14:30〜 (5)15:00〜
会 場 1階エントランス
協 力 文人流知足会
参加費 茶券1席500円 ※各席定員20名
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主催:万寿山聖福禅寺 協力:万寿山聖福寺大雄宝殿修復協力会、長崎歴史文化博物館
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住所: 〒850-0053 長崎市玉園町3-77 (当館より徒歩約5分)
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◎聖福寺の秘宝 特別公開
聖福寺に伝わる「涅槃図」など未公開の秘宝を特別に公開します。
日 時 2016年3月1日(火)〜3月6日(日)10:00〜16:00
会 場 万寿山聖福禅寺(書院)
寺宝拝観料 300円
◎聖福寺見学会
聖福寺のみどころを解説付きで見学します。
日 時 2016年3月5日(土)、3月6日(日)14:00〜15:00
集合場所 万寿山聖福禅寺 山門前
案 内 宮川雅一氏(万寿山聖福寺大雄宝殿修復協力会)
小峰光代氏(長崎史談会会員)
◎普茶点心
普茶料理の一端を点心でお楽しみください。聖福寺の見学会もあります。
※本イベントは定員に達しましたので受付を終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
日 時 2016年3月12日(土)11:30〜13:00
会 場 万寿山聖福禅寺(書院)
参加費 3,000円(「我が名は鶴亭」観覧料込み)
定 員 30名
※要事前申込み(電話で先着順受付)
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