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1839年にフランスで発明された写真術は、1857年に長崎で医学伝習を開始したポンペ・ファン・メールデルフォールトによって、化学の一部として教授されました。その後、1859年に初めて長崎に上陸したスイス人写真師ピエール・ロシエによって湿板写真術が伝授されると、一気に実用化され、教えを受けた学生の中から日本写真の開祖と呼ばれる上野彦馬が登場します。
当時、日本を訪れた外国人商人や外交官らも、誕生間もない写真術に興味を持ち、街や人々の様子を撮影しました。1862年、ポンペの後任として長崎に赴任したオランダ人医師アントニウス・ボードイン(1820-85)もその一人です。彼は、オランダ通商会社の代理人として先に出島に滞在していた弟アルベルト・ボードイン(1829-90)と協力して、風景や人物を撮影し、フェリーチェ・ベアトを中心に職業写真師が撮影した写真も収集しました。彼らが撮影し収集した日本の写真は、美しい装幀が施されたアルバムに収められ、オランダに持ち帰られました。
それからおよそ140年後の2007年、その主要部分(アルバム4冊等)が、ボードインの子孫から長崎大学に譲渡され、以来、ボードインコレクションとして長崎大学附属図書館に収蔵されています。そしてこの度、アルバム以外の写真も新たに里帰りし、長崎大学のコレクションに加わりました。
本展覧会はボードインコレクションの収集完結を記念し開催するものです。ボードインコレクションから幕末維新期の長崎の風景や人々の姿をご紹介します。
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ポンぺ、マンスフェルト、楠本イネ、トーマス・グラバーなど、ボードイン兄弟と医学や写真、商売を通して関わりのある人々を関連資料も含めて紹介します。当時の長崎、近代医学教育、日本写真史にボードイン兄弟が果たした役割をみることができます。
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安政の開港後、外国人居留地としての役割を果たした長崎出島、新規に開拓されていく大浦地区を古写真や絵画を通して紹介します。
また、近代化へ大きな原動力ともなった長崎製鉄所の写真、幕末から明治初期に撮影された長崎市中の写真、パノラマ写真を展示。 |

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特別展示
上野彦馬以前…長崎最古の商用写真は立体画像だった!
幕末のステレオ写真を現代の3D映像技術で再現
ロシエ『日本の風景』 制作・提供/フィリップ・ダレス
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◎オープニング記念講演会
世界史の中の長崎:
ボードインコレクションとオランダに残る日本古写真
日 時 2015年12月12日(土)13:30〜
会 場 長崎県立長崎図書館 講堂(当館隣)
講 師 姫野順一氏(長崎大学名誉教授)
※聴講無料/事前申込み不要
※都合により当初の予定より時間・会場が変更となりましたのでご了承ください。
◎長崎学講座スタンダード「古写真に見る明治の長崎」
日 時 2015年12月20日(日)14:00〜15:30
会 場 1階ホール
講 師 岡本健一郎(当館主任研究員)
※聴講無料/事前申込み不要
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環境学習会「エコまなぼ」
テーマ「古写真に見る明治の長崎」
日 時 2015年12月12日(土)13:00〜16:00
会 場 1階エントランス
講 師 長崎県地球温暖化防止活動推進センター
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お正月クイズラリー
企画展と常設展を見ながらクイズに挑戦! 全問正解してプレゼントをゲットしよう!
日 時 2015年12月30日(水)〜2016年1月4日(月)
10:00〜18:00
会 場 3階企画展示室、2階常設展示室
対 象 小学生
参加費 常設展観覧料が必要(長崎県内の小学生は無料)
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