長崎の町は元亀2年(1571)の開港を機に、一漁村から貿易都市へと発展していきます。西洋とつながりを持った長崎には教会が建ち並び、日本におけるキリシタンの中心地として南蛮文化が華開きます。続く豊臣秀吉、江戸幕府と支配を受けるなかでも長崎は外交・貿易の重要な拠点として機能していきます。江戸幕府によって海外交流が制限された後にも、長崎には中国・東南アジアから来航する唐船やオランダ船から世界のさまざまな文物がもたらされ、文化交流が展開していきます。
幕末、安政の開港以降には欧米諸国との関係が新たになり、長崎には最先端の科学技術や国内外の情報がもたらされ、日本の近代化につながる基礎が築かれていきます。また、長崎の都市構造も大きく変貌し、設けられた外国人居留地をとおして国際色豊かな文化が育まれました。
本展では、長崎にとって大きな転換点となった元亀2年(1571)の開港から安政の開港までを中心に、交流の諸相や長崎港・町の変化を考古資料、古文書、美術工芸資料などから、ふたつの開港がもたらしたものを再考していきます。




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※講座・イベントの内容は予告なく変更になる場合がありますので予めご了承ください
展覧会概要

★プロローグ★長崎開港前夜


ティセラ 日本図 ラングレン アジア図 当館蔵

 

元亀2年(1571)の開港前の長崎とその周辺の様子をたどります。
近年、東アジア海域を広い視座で考える研究が盛んであり、中でも長崎は最も重要な地として注目されています。


★第1章★長崎開港


交趾国鏡 当館蔵

 

開港後の長崎では町建てが行われました。キリシタンの中心地として展開した長崎の町をご紹介します。


★第2章★長崎の町と港~賑わう港、華開く文化~


寛文長崎図屏風 当館蔵

 

江戸時代、貿易都市として重要な役割を果たした長崎。往来する人々、行き交う船、海外との交流で華開いた文化などをご紹介します。また、数多く描かれ、長崎のイメージ定番ともなった「長崎港図」にも注目します。


★第3章★もうひとつの開港


フェートン号図 当館蔵

 

19世紀に入り、オランダ船、中国船以外の異国船が接近し、海外防備への意識が高まっていきます。幕末のペリー来航を機に日本は対外政策を転換、安政の開港を受け、外国人居留地が新たに設けられるなど、変化の時を迎えた長崎の町を取り上げます。


★エピローグ★異国情緒の源流


全国特産品博覧会案内 長崎開港三百五十年記念 当館蔵

 

近世期、長崎にとって大きな転換点となった二度の開港。特に「最初」の元亀2年(1571)の開港は20世紀以降、節目の年ごとに再認識されてきました。その歩みを振り返ります。


関連講演会イベント情報
※講座・イベントの内容は予告なく変更になる場合がありますので予めご了承ください

◎関連講演会

※3講座とも定員に達したため受付終了

 会 場: 1階ホール

 定 員: 30名

 受講料: 無料


講演会イメージ


※いずれも電話かFAXで要事前申込み
※先着順・定員になり次第受付終了

 

◎展覧会開催記念講演会

 日 時: 2021年4月24日(土)14:00~15:30

 講 師: 安野 眞幸氏(弘前大学名誉教授)

 

◎110年ぶりの大公開!
長崎諏訪神社に眠るミャンマー大壺の謎を追う

 日 時: 2021年5月30日(日)14:00~15:30

 講 師: 川口洋平氏(長崎県世界遺産課)

 演 奏: 松尾薫氏(ピアニスト)

 ※本講座は新型コロナウイルス対策のため9日→30日に変更いたしました

 

◎創成から伝統へ―近世都市長崎の確立

 日 時: 2021年5月22日(土)14:00~15:30

 講 師: 木村 直樹氏(長崎大学教授)


◎ぽんぽん☆たくほん体験【中止】


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※新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止

物に刻まれた文字や文様を紙に写しとる「拓本」で、発掘された江戸時代の瓦を調べてみよう。


日 時: 2021年5月4日(火祝)①11:00~12:00 ②14:00~15:00

会 場: 1階講座室

対 象: 小学生から大人まで

定 員: 15名

参加費: 100円

 ※電話かFAXで要事前申込 ※先着順・定員になり次第受付終了

◎古地図のミニ封筒をつくろう【中止】


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※新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止

世界地図や海図の好きなところを切り取っておしゃれな封筒を作ります。


日 時: 2021年5月5日(水祝)13:30~16:30

会 場: 1階エントランス

対 象: どなたでも

参加費: 無料

※予約優先・30分区切りで希望の時間を予約できます。電話かFAXでお申し込みください。

季節のイベント情報はこちらから[4月のイベント] [5月のイベント] [ゴールデンウイークのイベント

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展覧会名 長崎開港450周年記念展~ふたつの開港
会  場 3階企画展示室
会  期

2021年4月24日(土)~6月6日(日)※5月17日(月)休館

開館時間

開館時間 8:30~17:00(最終入館30分前まで)

料  金 一般 800円(前売・団体640円)
※常設展観覧料込み・高校生以下無料
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳、障害福祉サービス受給者証、地域相談支援受給者証、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)医療受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証保持者とその介護者1名は前売・団体料金
※長崎れきぶん友の会会員・キャンパスメンバーズは無料

主  催 「長崎開港450周年記念展」実行委員会(長崎県、長崎市、長崎歴史文化博物館)
共  催 長崎新聞社、NBC長崎放送
協  力 長崎大学附属図書館
協  賛 長崎バスグループ、株式会社文明堂総本店
後  援 ポルトガル大使館、Camões,I.P.、長崎県教育委員会、長崎市教育委員会、長崎県立長崎図書館、長崎市立図書館、NHK長崎放送局、長崎ケーブルメディア、エフエム長崎、長崎商工会議所、長崎県タクシー協会、長崎県観光連盟、長崎国際観光コンベンション協会
助  成 一般財団法人地域創造
連  携 長崎開港450周年記念事業
前売券
取扱窓口
4/23まで
チケットぴあ( Pコード685-563)、ローソンチケット( Lコード83158)、セブンチケット(セブンコード088-076)、CNプレイガイド、S東美プレイガイド、紀伊國屋書店長崎店(夢彩都)、メトロ書店本店(アミュプラザ長崎)
 

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