約150年前に江戸時代は終焉し、日本は西洋的近代国家へと向かいます。それより前、開港期に渡来した写真は、この江戸時代から明治時代への転換期を捉え、現代に伝えています。江戸時代、海外に開かれた窓口であった長崎には世界のモノや情報がもたらされます。幕末には写真やその技術がもたらされ、長崎を訪れたピエール・ロシエやフェリーチェ・ベアトなどの外国人写真師は長崎を捉えた写真を残しました。さらに、写真開祖と呼ばれる上野彦馬(うえの・ひこま)をはじめ、内田九一(うちだ・くいち)、薛信二郎(せつ・しんじろう)、竹下佳治(たけした・よしはる)、清河安武(きよかわ・やすたけ)、為政虎三(ためまさ・とらぞう)などの長崎ゆかりの日本人写真師が写真文化を普及していきます。そのような意味でも長崎は写真発祥地といえます。
本展では、写真発祥地「長崎を写した、長崎で写した」初期写真を中心に、写真を支える台紙や写真アルバム、古地図や絵画・工芸品なども取り上げ、幕末〜明治の「長崎」を振り返ります。

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展示概要

【第1章】江戸期の長崎

日本写真史の起点となった江戸時代の長崎とその文化を国内外の視点から明らかにします。
長崎版画や古地図、旅行記などから写真以前の長崎の姿に迫ります。
漢洋長崎居留図巻、磯野文斎「長崎土産」、長崎港図 全て当館蔵

【第2章】長崎と写真技術

写真技術が渡来して間もない頃に焦点をあてて長崎を訪れたロシェやザハトラー、ボードインなど外国人による写真の実践や上野彦馬ら日本人写真師による写真技術への取り組みをご紹介します。
《スライディングボックス型カメラ》コバヤシ・ヤスヒト・フォトグラフィック・コレクション、ヴィルヘルム・ブルガー《武士の挨拶》長崎大学附属図書館蔵

【第3章】長崎鳥瞰

長崎市街や長崎港など、「長崎を写した」風景写真に注目します。数々のパノラマ写真などを通して、江戸時代から明治時代へと変わりゆく長崎を紹介します。
プロイセン東アジア遠征団写真班《長崎港パノラマ》東京都写真美術館蔵、《南山手からの大浦と出島》2枚組パノラマ/長崎大学附属図書館蔵、長崎風物図箱/長崎歴史文化博物館蔵

【第4章】長崎クローズアップ

江戸時代の貿易都市長崎の象徴の一つ出島、開港期、居留地の象徴の南山手、長崎を訪れ「長崎で写された」人々などに注目します。なかでも長崎を来訪した人々をめぐっては、英語教師フルベッキや、長崎で学んだ佐賀藩士など長崎・佐賀双方にとってゆかりの深い人々を紹介します。
《フルベッキ・中島永元・伊藤次兵衛ほか4名集合写真》長崎歴史文化博物館蔵、アウグスト・ザハトラー《演劇風景》長崎大学附属図書館蔵、《長崎風物図箱》長崎歴史文化博物館蔵

初公開《長崎港パノラマ》長崎大学附属図書館(中央図書館)蔵

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関連講座・イベント

講演会イメージ

 

☆オープニング・ギャラリートーク


日 時: 2018年5月22日(火)13:30〜

講 師: 三井圭司氏(東京都写真美術館学芸員)

場 所: 3階企画展示室

※本展の入場チケットが必要です



【外部講座】☆アクロス福岡・文化学び塾


「写真発祥地の原風景 長崎」の見どころ

日 時: 2018年5月26日(土)14:00〜15:30

講 師: 矢田純子(当館研究員)

場 所: アクロス福岡 2Fセミナー室
(福岡県福岡市中央区天神1-1-1)

受講料: 500円

※要事前申込み
※お問合せ:092-725-9100(文化観光情報ひろば)



☆れきぶん長崎学講座スタンダード


異領域長崎の写真影像と文化:古写真研究30年の回顧から

日 時: 2018年5月27日(日)14:00〜15:30

講 師: 姫野順一氏(長崎外国語大学特任教授・長崎大学名誉教授)

場 所: 1階ホール

定 員: 140名

※聴講無料・事前申込み不要(先着順)



☆れきぶん長崎学講座スタンダード


館蔵資料で振り返る幕末・明治の長崎

日 時: 2018年6月16日(土)14:00〜15:30

講 師: 矢田純子(当館研究員)

場 所: 1階ホール

定 員: 140名

※聴講無料・事前申込み不要(先着順)

ながさき銀塩写真書簡

 

☆ながさき銀塩写真書簡


カメラマンが撮影するポートレートを自作の写真フレームに入れて素敵な思い出を作りましょう。


日 時: 2018年6月3日(日)【1】10:30〜13:00【2】14:00〜16:30

場 所: 3階ロビー

参加費: 500円

協 力: カメラのフォーカス

写ルンです

 

☆フィルムカメラで撮影散策 古写真で見る長崎


博物館近くの古写真撮影場所で「写ルンです」を使用して撮影します。

日 時: 2018年6月10日(日)10:00〜16:00(9:45集合)

      ※昼休みあり、昼食は各自でお願いします

集合場所: 長崎歴史文化博物館 1F会議室

参加費: 1,000円+観覧料(大人640円、県内大学生400円、高校生以下無料)

定 員: 30名

講 師: 福田 美咲氏、ささざき きき氏、いしもと かのん氏

協 力: P-PLUS、スタジオアートアイ

※要事前申込(5/25金必着・電話の場合は5/25の19:00まで)
※応募多数の場合は抽選


【申込方法】往復ハガキに、イベント名と【1】参加者氏名(ふりがな)【2】住所【3】電話番号【4】年齢 をご記入のうえ「長崎歴史文化博物館 古写真展イベント係」までお送りください。電話( tel:095-818-8366 )でのお申し込みも可能です。


(スケジュール)

9:45 集合

10:00〜12:00 レクチャー、撮影

12:00〜13:15 昼休み

13:20〜16:00 レクチャー

長崎パチリ写真展

 

【ミニ展示】☆長崎パチリ写真展〜わたしたちの原風景〜


今を生きる「私たちの原風景」をテーマに現在の長崎を切り取った写真を展示します。


日 時: 2018年5月22日(火)〜6月24日(日)8:30〜19:00

場 所: 3階ロビー

主 催: カメラのフォーカス

ギャラリートーク

 

☆ギャラリートーク


当館研究員が、展覧会の見どころをわかりやすくご説明します。


日 時: 2018年6月2日(土)、9日(土)、17日(日)、20日(水)、24日(日)
      各日14:30〜(6月20日のみ13:30〜)

場 所: 3階企画展示室

※参加無料ですが本展チケットが必要です。

※6月17日、20日は本展監修者の姫野順一氏(長崎外国語大学特任教授・長崎大学名誉教授)によるギャラリートークを開催。
 

肥前さが幕末維新博覧会との相互割引実施中

 

博覧会の入場券またはその半券を提示すると、本展と当館常設展入場料が割引(前売または団体料金相当)に、また本展と当館常設展のチケット半券を提示すると、博覧会の入場料が割引になります。
※ただし、半券一枚につき一名様まで


実施期間: 2019年1月14日(月祝)まで 

 

対象施設: 肥前さが幕末維新博覧会(幕末維新記念館・葉隠みらい館・リアル弘道館)、長崎歴史文化博物館


詳細は https://www.saga-hizen150.com/ をチェック!

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展覧会名 明治150年記念特別展『写真発祥地の原風景 長崎』
〜写真で振り返る幕末・明治の長崎〜
会  場 3階企画展示室
会  期

2018年5月22日(火)〜6月24日(日)※休館日6月18日(月)
開館時間 8:30〜19:00(最終入館18:30)

料  金 一般800円(前売640円)県内大学生400円 高校生以下無料
*( )は前売及び15名以上の団体、身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳持参者の料金 *長崎れきぶん友の会会員は無料 *県内大学生は要学生証提示
主  催 長崎県 長崎歴史文化博物館 国立大学法人長崎大学 読売新聞社 美術館連絡協議会
共  催 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
協  賛 ライオン 大日本印刷 損保ジャパン日本興亜 エフエム長崎
特別協力 長崎ケーブルメディア
後  援 長崎県教育委員会 長崎市 長崎市教育委員会 長崎県立長崎図書館 長崎市立図書館 共同通信社長崎支局 KTNテレビ長崎 NIB長崎国際テレビ NCC長崎文化放送 NBC長崎放送 NHK長崎放送局 長崎商工会議所 長崎県タクシー協会 長崎県観光連盟 長崎国際観光コンベンション協会
前売券発売所 浜屋プレイガイド S東美プレイガイド 紀伊國屋書店長崎店(夢彩都) メトロ書店本店(アミュプラザ長崎) 長崎大学生活協同組合 
チケットぴあ(Pコード 769-034) ローソンチケット(Lコード 82862) 
セブンチケット(セブンコード 063-381) CNプレイガイド

 


浜屋プレイガイド S東美プレイガイド 紀伊國屋書店長崎店(夢彩都) メトロ書店本店(アミュプラザ長崎) 長崎大学生活協同組合 チケットぴあ(Pコード 769-034) ローソンチケット(Lコード 82862) セブンチケット(セブンコード 063-381) CNプレイガイド



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