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和ガラスのきらめき びいどろの光・ギヤマンの粋

江戸時代から明治時代前期の日本製のガラス−和ガラスはポルトガル語でガラスを意味する「びいどろ」と総称されています。中国の製法を起源としたびいどろは、17世紀後期の長崎で製作がはじまったと考えられています。
また、「ギヤマン」はダイヤモンドを意味するポルトガル語を語源とし、ヨーロッパ製のガラス製品の呼称でしたが、文化文政期以降は切子を施した和ガラスなどもこの名で呼ばれるようになりました。
和ガラスには、日本でつくられたということのほか、"おだやか"・"のどか"といった温かみある意味があります。和ガラスはデザインや手触りにも特有の魅力をたたえています。
長崎は、日本におけるガラスの製法や輸入において重要な役割を果たしました。さらに、長崎奉行所立山役所からは、日本最古のポッペンと見なされる吹きガラスが発掘されています。

このたびの展覧会では、神戸市立博物館に寄贈された8,000点におよぶびいどろ史料庫コレクションの中から約100点の名品を厳選して公開します。また、現在行われている長崎びいどろの復元や、長崎歴史文化博物館が収蔵する作品もあわせてご紹介します。

主な展示品のご紹介
主な展示品のご紹介  
  1. 長崎びいどろの時代

 

中国の製法を起源としたびいどろは、17世紀後期の長崎で製作がはじまったと考えられています。びいどろの製造工程や道具について説明した『長崎伝硝子製』や職人図等の文献により当時のガラス製造の様子を探り、さらに現代行われている長崎ガラスの復元についてご紹介します

主な展示品のご紹介  
  1. 宙吹きのおおらかさ

 

吹き竿の先に溶けたガラス生地を巻き取り管に息を入れてふくらませる「宙吹き」は、鶴首の徳利などボリュームのある器形を生み出します。ガラスが固まらない内は思いのままに形を変化させ、のびやかな作例も見られます。宙吹きによってつくられた優美なかたちは、和ガラスの特質をよく表しています。

主な展示品のご紹介  
  1. 和製切子のやさしさ

 

江戸後期から明治前期の和製硝子は、往復研磨の手作業でカットされていました。鉛ガラスに手彫りで飾られた和製硝子は、カットのV字部分が広がり、角が丸くなって全体の印象がやさしくなります。グラインダーを使うカットが導入された明治9年頃から「硝子」という字はびいどろではなく、ガラスと読まれるようになりました。

主な展示品のご紹介  
  1. びいどろ細工自由自在

 

「プレス(型押し)」、溶けたガラスを引っ張って棒や管をつくる「引きもの」、「ビーズ細工」、板を磨き平滑にする「平磨り」、彫刻を施す「丸彫り」などさまざまな技法の作例を紹介します。ガラス素材が、日本人の生活の中にとけ込んで、涼感を演出し、ときに宝物のように扱われていた様子を見ることができます。

 

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関連イベントのご案内
 

 《講演会》
 長崎びいどろの真実
 −和ガラス、美は儚さにあり

 

 講師 岡 泰正氏
     (神戸市立博物館展示企画部長・学芸員)

 日時 2013年4月6日(土)14:00〜15:30

 会場 1階ホール

 ※入場無料

 

   

 《講演会》
 長崎文化と和ガラス
 〜絵画とガラスの関係をめぐって

 

 講師 植松有希(当館研究員)

 日時 2013年5月12日(土)14:00〜15:30

 会場 1階ホール

 ※入場無料


 

 

 《ワークショップ》

 ゆらゆらゆれるモビールをつくろう

 

 日時 2013年4月13日(土)、5月3日(金)14:00〜16:00

 会場 1階エントランス

 参加費 300円(参加随時)

 対象 小学生以上

 

 

 

 《ワークショップ》

 きらきらひかるアクセサリーをつくろう

 

 日時 2013年4月29日(月)、5月4日(土)

     14:00〜15:00

 会場 1階エントランス

 参加費 100円(参加随時)

 対象 小学生以上

 

 

 《体験ツアー》 (※要事前申込)

 ステンドグラス体験と企画展見学ツアー

 

 日時 2013年4月14日(日) (1) 10:00〜 (2) 13:30〜

 集合場所 3階企画展示室入口

 参加費 大人1,100円 高校生以下400円
      (企画展観覧料含む)

 対象 小学4年生以上
 ※当館までお電話にてお申込みください

  和ガラスのきらめき びいどろの光・ギヤマンの粋

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